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杉山 愛さんの体験談

元プロテニスプレイヤー
[右] 0.3 → 1.5
[左] 0.6 → 1.5
※年齢は手術時のものです。
※視力の回復には個人差がございます。
力強いバックハンドを武器にしたストロークを得意とする。コートを目一杯に使って放たれる鋭角なショットで相手を振り回してエースでポイントを取っていく積極的、攻撃的なプレーは思い切りが良く観ている者を惹きつけ魅了する。
【主な戦績】
◎シングルス
・2002年 Kroger St. Jude 準優勝
・2003年 State Farm Women's Tennis Classic
Generali Ladies Linz 優勝
・2004年 Uncle Tobys Hardcourt 優勝
・2005年 Acura Classic 準優勝
・2006年 Hansol Korea Open 準優勝
◎ダブルス
・2000年 全米オープン 優勝、ウィンブルドン 準優勝
・2001年 全英オープン 準優勝
・2003年 ウィンブルドン、全仏オープン 優勝
チャンピオンシップス 準優勝
・2004年 ウィンブルドン 準優勝
アテネ五輪 ベスト4
・2006年 全仏オープン 準優勝
・2007年 全仏オープン、ウィンブルドン、
チャンピオンシップス 準優勝

吉田:
世界記録更新、おめでとうございます。その後、眼の調子はどうですか?杉山:ありがとうございます。眼は、もう本当に快適。コンタクトレンズを使用していたときに感じていた"異物感"もなくなり、テニスに集中できるようになって。今年は、記録更新はべつにしても、自分自身で納得のいくシーズンが送れたと思っています。
吉田:コンタクトは、いつから?
杉山:私は5歳からテニスを始めて17歳でプロに転向しましたが、ずっと「視力が低い」という自覚はなかったんです。だから、眼鏡もコンタクトも使ってこなかった。ところが、プロに転向から数年たったとき、アメリカでナイターの試合に出場したとき「あれ?」と思うことがあったんです。相手の選手の特にドロップショットに対して自分の反応が普段より遅れていることに気づいて。最初は「体調がわるいのかな?」と思っていたんですが試合後、眼を検査したら視力が低下していることがわかったんです。その後も、インドアで行われる大会などでは同様のプレー障害が感じられて。それからコンタクトを使うようになりました。吉田:じつは私もテニスを楽しんでいます、といっても"囓る程度"ですが。また私自身、近視で、神戸クリニックの施術第1号になってレーシックで視力を回復したわけですが、やはり人間の「反応」というのは、まず"視覚情報ありき"なんですよね。相手の打ったボールを眼で見て、脳が落下地点を予測する。それがなければ的確なリターンショットは生まれないと思います。なんて、"世界の杉山"に対して偉そうですけど(笑)。
杉山:いや、そのとおりだと思います。私は、世界のトップのプレーヤーたちと比べれば体格も劣るし、腕力もない。じゃあ、どうやって世界と戦うのかといえば、私の武器は「足」なんです。ところが、その肝心のフットワークが、視力の低下によって活かせなくなってしまった。これは本当に「困った」と思いました。
吉田:コンタクトを使っていたときは「困った」ことはありませんでしたか?
杉山:ありましたよ、山ほど(笑)。全仏の1回戦、「さあ、やるぞ!」とコートに足を踏み入れた瞬間にコンタクトを落としてしまったこともあるし。そのときは、急いでドレッシングルームに戻って予備のコンタクトを着けてプレーしましたが、あやうく棄権扱いになるところ。ほかにもプレー中、コンタクトレンズが二つ折りのようになって眼の奥に入ってしまったり。
吉田:私は神戸の出身なんですが、95年の阪神淡路大震災のときには、眼鏡やコンタクトを使っていた方たちが、それをなくしてしまったり見つけられなかったりで大変に困ったんです。私もそのひとり。当時は眼鏡を使っていました。そういう意味でも、レーシックはとても便利で合理的だと思います。自分の眼球はなくしませんから(笑)。
杉山:ええ。プロ・テニスプレーヤーは移動の多い職業。試合に使うエクィップメントをはじめ、ただでさえ荷物が多いなかでコンタクトレンズや、そのための目薬を忘れずに持ち運ぶというのは神経を使う作業なんです。その煩わしさから解放されたというのは本当に大きいですね。それと飛行機のなかでも、コンタクトレンズを気にせず、いつでも寝たいときに寝られるようになった。吉田:杉山さんは、05年から「LOVE'S DREAM 杉山愛ジュニア育成基金」という取り組みをされていますね。私も、盲導犬育成のために及ばすながら募金のお手伝いをしているんですが、杉山さんはどういった思いで、この基金を?
杉山:私は自分自身、子どもの頃からとても恵まれた環境でテニスに打ち込めてきたと思っています。そして、テニスという競技を通じて人間としても多くのものを学ばせてもらってきました。なので、可能性のある子どもたちのために少しでも役に立ちたいと思って。テニス界に対する恩返しの気持ちですね。
吉田:最後に、レーシックで視力を回復した率直な感想を聞かせてください。
杉山:やはり、これは"やってみないとわからない"。そして、手術で視力を回復すれば裸眼で生活することの素晴らしさがわかると思います。シーズンオフは、やはり遊びたい気持ちもあるんですが、昨年は「もっと現役を続けたい!」という思いで、旅行を取りやめにして手術を受けました。レーシックで現役生活が延びたと思っています。もう一度、世界のトップを目指して戦う気持ちが湧いてきました。
吉田:本日はお忙しい中どうもありがとうございました!
手術日:2007年11月
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